第65回: 新聞と答え、裸の必需品、産婦人科医、物事の見方、
リスとガチョウの雑種からの回答
From: chikanildi@yahoo.com
ハロー、イアン
どうやったら送った質問に答えてもらえるのでしょうか。単に運の問題なのかもしれません。"Bananas" は最高のアルバムだと言わなきゃいけないのか...もちろん最高です。でもそんなの僕が言わなくても歴然としてると思うし。
あなたの声は素晴らしいと言うべきなのか、でもそんな陳腐な誉め方も嫌だし、そう思ってないなら最初からメールしてません。
僕の唯一の質問は「ご愛読のイギリスの新聞は?」です。
Ildiko Chikan
ブダペスト
ハロー、イルディコ
それはいい質問だ。以前も答えたことがある質問だけど、そろそろ更新してもいい頃だろう。
ゲストブックを閉鎖した時いくつかの事を約束した。一つは送ってくれたメールには全て目を通すということで、それはちゃんと実行している。深夜までメールを読んでいることもある。この質問は冒頭の思索がきっかけで目にとまったのだが、質問の答えは自分で見つけたみたいだね。ある程度は運の要素もあるし、何度もメールしてくれる内に当たることもたまにある。お世辞はまったく役に立たない。
こちらの手順は以下の通り。Q&A宛に送ってくれたメールは直接僕のところに届き、目を通した上で優先度に合わせてファイルする。この判断は気まぐれに下されることが多い。例えば君の前回のメール(2003年11月20日付)は「検討中」フォルダに入っている。このフォルダに保存されたメールは徐々に選択・消去され、必要に応じてまとめて捨ててしまうこともある。
次に質問に対する答えを書き、スティーヴ・キャンベル(愛すべき Caramba 編集者・管理人)に送る。それを彼が全体のバランスを考えた上でまとめ、アップしてくれる。適切な場所が見つかるまで数カ月キープされる質問&回答もあるし、まったく使用されないものもある。
という訳で、質問にお答えすることにしよう。いつ読んでもらえるかは分からないけど。編集者次第だね。[ おっしゃる通り - 編 ]
さて二つ目の「唯一の質問」だけど、特に愛読している新聞はなく、気分で買っている。
大衆紙の内では、Daily Mail は最近全然よくなくて、逆に Mirror はかなり改善された。高級紙では、Telegraph と Guardian は時々俺って本当にこいつらと同じ国に住んでるのか?!と思わせられることがある。どちらもクオリティの高い新聞だが、真実(そんなものがあるとしたら)はこの両者の中間のどこかにあるんだろう。
Sun や Times は信用しないから絶対買わない。Independent は...はてさて、何と言えばいいんだろう。すごく良い日もあるかと思えば、その翌日は...おーい、起きてるかーい?! と、あまりアテにならない新聞だ。
Financial Times はクロスワードがいいし、世界中どこでも入手しやすいから移動中はよく買っている。
Cheers, ig
From: ansgar2002@hotmail.com
ハロー、イアン
私の名前はアンスガー、現在イギリスで電気技師として働いています。出身はスウェーデンのストックホルムで、長年のパープルファンです。コンサートでのファンの態度についてのあなたの意見をお聞きしたくてメールしています。14歳になる息子への誕生日プレゼントとして、ストックホルム公演に連れて行くため、数日の休暇をとり帰国しました。2人で前の方で観ており、ステージもよく見えました。演奏も素晴らしかったし、サウンドも最高でした。息子もコンサートを大変楽しんでいたのですが、観客の中に明らかにかなり酔っぱらった女の子達がいて、彼女達のお陰でその楽しみもすっかり半減してしまいました。素晴らしい演奏に耳を傾けている様子もなく、ただ大騒ぎして周りの観客にオッパイを見せて大笑いしてるだけ。あなたがステージからこれを見て可笑しそうに笑っているのを見ましたが、私と息子にとっては音楽を聴く楽しみの邪魔になっただけでした。
ファンは自分をある程度制御した行動をとるべきだというのが私の意見です。息子はこの女の子達を見て恥ずかしがっていましたし、会場の責任者に文句を言おうとしましたが、どうすることも出来ないと言われました。それ以前に体験したパープルの公演では観客みんなが楽しい雰囲気で、酒は飲んでいてもちゃんとした行動のファンばかりでした。ファンの行動についてあなたはどう感じられるのか、是非ともお聞かせ下さい。入場の際の荷物チェックでカバンにアルコール飲料が入ってないことを確かめられましたが(私だけでなく息子も!)コッソリ持ち込みに成功した人も多かったのは明らかです。アルコールの持ち込みおよび迷惑な行動をとるファンを許すのか、それともファンに楽しんでもらう方が大切なのか、どちらでしょう。もちろん私も酒を飲まない訳じゃありませんが、パープルを観に行くのなら酒じゃなく音楽に集中したいと思うだけです。
Ansgar Windahl
ハロー、アンスガー
お便りそして不思議な質問をありがとう。
若い息子さんとの体験を聞いた上でこの質問に答えるのはちょっと難しいな。
あの晩のことは覚えている。確かに僕には可笑しかったし嬉しかった。元気に露出する人がいるのはいつでも歓迎なんで。
あの公演での雰囲気はいつものように穏やかで、観客の誰かに危険を及ぼすというものではなかった。息子のことを心配し、ただ一緒にいい音楽を聴きたいと願う父親以外には。
その邪魔をされたのはとても残念なことだ。ここで僕が言う "sorry" とは、英語の言い回しの多くにあるように「ごめんなさい」の意味とは違った、共感を表すものだ。
パープルの音楽は(ラッキーなことに)頭で考えるだけのものじゃなく、身体で楽しむ部分も多い。
アルコールに関しての質問にはどう答えていいか分からない。彼女達は公演の前にガブ飲みして、体内に「隠して」持ち込んだんじゃないかな?
パープルのコンサートに関して、僕が何よりも嬉しいのは暴力沙汰がほぼ皆無だということ。みんな同じものを求めてその場に集まるんだ。
11月のイギリスツアーのどこかで会えるのを楽しみにしている。
Cheers, ig
From: tabatha.roads@fsmail.net
ハイ、ドクター
ワオ! そうやってこの世に飛び出してこれたら! バンジー出産法ってすごくいいアイディア!
とは言うものの、私自身は子供を産むつもりはまったくありません。だからこの画期的な出産法の実験にも参加できません。
でもこれを読んで以来、時々その光景を想像してあちこちの公の場で1人で爆笑しているので、この出産法が私の周りに及ぼした影響は少なくないと思います。
本と電動ドリルを駆使する賢いコリーにも脱帽。
私が7歳の時、やはりそんな犬を飼っていました。私が彼のことを理解できるように色々してくれ、私のことを愛して守ってくれました。彼よりもっと美しい心の持ち主にはまだ出会っていません。
さて教授、開発中との神経混乱装置ですが、具体的に何をどう混乱するのか、詳しくご説明をお願いできますでしょうか? どんな物を想像していいのかすら分かりませんが。
バーイ!
Tabatha
ハロー、タバサ
素敵なお便りありがとう。バンジー出産法についてはかなりの反響があったので、その内に浸透いていくことだろう。
僕のニューロン(『Neural = 神経』はタイプ入力ミスだった)混乱装置は、神経細胞に対して一時的な効果を持つもので、ここ数年の間に開発した武器(その目的は現在のところまだ公表できない)の一つだ。最も無害な使用方法では、攻撃者に向けて撃つことにより、相手を鎮圧することができる。その効果は実に驚くべきもので、床に座り込んでいびきをかきはじめるんだ。またフルパワーで使用すると、軍隊を全員眠らせてしまうことも可能だ。奇跡の装置と思ってくれればいい。
Cheers, ig
From: markandb@netconnect.com.au (Mark Hodgetts)
こんにちは、イアン
最新の Dear Friends とても良かったです。遺伝子操作食品について色々考えさせられました。一般の人は何も疑問も持たずに受け入れてしまうところですが、あなたは強い意見をお持ちのようですね。これがきっかけであなたの歌詞ももっとよく聞いてみましたが、これも色々考えさせられる部分が多い反面、何それについての議論をかもし出すバンド(例えばミッドナイト・オイルのような)というシチュエーションに捕われてしまいたくないという姿勢が伺えます。
ミッドナイト・オイルの(知ってますか?)ようなバンドについて、また彼等が長年に渡ってとってきた姿勢についてどう思われますか? ミュージシャンにしろ著者にしろ俳優にしろ画家にしろ、アーティストという者は自分が関心のある事項について明らかなポジションを表明するべきなのでしょうか、それとも目立ちたがり野郎と呼ばれるのがオチだから止めておけと考えるべきなのでしょうか。
ヒース・レッジャーがイラク戦争について言及したところ、地元のメディアで晒し者になっただけ、ディクシー・チックスも同件についての意見を表明したお陰で酷い目に会いました。ミッドナイト・オイルはオリンピックでかなり明確な表明をして我が政府は赤面したことでしょうが(いや、もしかしたら全然してないかも)メディアはほぼ全面無視、一般国民からも「ホモ共産主義グループが言うことだから」としか見られていません。
これからも頑張って、ニューアルバムの成功を祈っています。オーストラリアにもまた来て下さい。史上存在した中で最高のバンドを、うちの子供達にも是非見せたいです。
Mark Hodgetts
こんにちは、マーク
お便りおよび考えさせられる観察、そして質問をありがとう。いい質問だ。
質問を送ってくれてから大分時間が経つので、その間に遺伝子操作食品に関するイギリスでの状況がかなり良くなってきたのはご存知だろう。一般市民からの抵抗があまりにも大きいため、しばらくは実施を踏み止まるしかないという状態だ。(もちろん政府の表明は違う理由を述べているが。)嬉しいことにモンサント社は既にプロジェクトを撤回したが、食品業界のフランケンシュタイン連中には油断がならない。こっちが弱くなったと見るといつでも攻めてくるからね。とは言うものの、今後はみんなが彼等の動きをしっかり観察することだろう。もしかしたらイギリスでのこの反対運動の成功が各地に広まり、世界的なレベルでの政策転換もあるかもしれない。夢を捨てるのは止めよう。
ミッドナイト・オイルおよび彼等の政治的活動についてはもちろん聞いたことがあるよ。自分の信条を貫こうという人はみんな尊敬に値する。「意義のある運動」に名前を貸す有名人は多いが、メディアの汚い連中がその人達の知性、どこまでその運動を信じているか、そして(多くの場合は)何故そこに参加しているか、等々いらぬことをほじくりかえすのが問題だ。じゃ、ここでちょっと騒いで記事にしてみましょうか、政治的効果も意味もまったくないんだけどね。カメラに向かって微笑んで、良い子でいましょう(そしたら勲章も貰えるかも?)「重要な」ことは我々ジャーナリスト、学者、業界の専門家に任せなさい。私達がちゃんと政治家にああしろこうしろ言っておくから。あんた達はそんなことする必要なし。俺達の言うことを聞かない奴は、もう紙面で取り上げてやらない。俺達を無視して声を上げる奴? そんな人間はいなかったことにしよう。力を持ってるのは俺達だけだから(ハハハ、持ってないよ。)
君の言う通り、政府の連中は恥じるということを知らず、たとえパンツが恥でビショビショになっていても気付かないだろう。でも我が首相の目に余る行動に対して僕達イギリス国民が持っている恥ずかしい思いは、与野党のヒラ議員の多くも同じ様に感じているという気がする。嘘ばかりつき、無謀なことばかりする首相を絞め殺してやりたいと思う一方で、イラクからの連合軍撤回という問題が解決していない今、あまり大声で批判を述べたてては多くの人命に影響する可能性もあるからグッと堪えているという、微妙かつ難しい状況だ。
が、100年前に同じような批判をしていたら斬首になってたことを考えると、時代と共に状況は良くなりつつあるとしか言えない(ヘイスティングスの戦でハロルド王が言ったように...ああ分かったよ、分かった。)
Dear Friends 第28回(2003年2月)で述べた通り:「イラクに対する攻撃はバカバカしく道徳に外れるものだと思う」そして「イギリス政府は、地理的および政治的な意味で一触即発の地域のど真ん中にある独立国に対して戦争を布告することを、どうやって国内でのこの平和重視の主義と一致させるというのだろう?」
どれも我が国の国民全員に関わる重要な問題であり、意義のある議論のためにも筋の通らぬ政党の表明を鵜呑みにせず、みんながそれぞれ自らの声を上げる(もしくは文章として書きとめる)べきだ。とは言え我が国で過大な所得税を支払っている僕としては、その大半がトイレに捨てられるだろうと事前に(年が明けるか明けないかの内に)見届ける以上何も出来ないのも皮肉とも言えよう。だから「城いっぱいの悪党共」をネタに色々笑わせてもらうぐらい当然の権利だと思う。イギリスのような温室で暮らしている者としては、色んな国に旅する度にその国の人々への尊敬で心がいっぱいになる
ひとつ覚えておくべきことは、現在のパープルにおいてはメンバー全員が同じだけの発言力を持っているということ。従ってあらゆる点について全く違った見解が存在し、だからちょっと微妙な話題についての歌詞でも、断言せずに婉曲的な言い回しが使われることが多い。ユーモアの一層か二層下に怒りや不満が隠されているこの表現法は、僕としては気にいっている。
4月にはオーストラリア・ニュージーランド公演も計画されているらしい。確定したらこのサイトでも発表するので、時々チェックしてみて欲しい。
Cheers, ig
From: metalma@hotmail.com
ハイ、イアン
10月31日のミュンヘン公演のチケットを買ってあったのに、前日から病気で行けませんでした。息子達は私抜きで観に行き、すっごく良かったと興奮してました。お気に入りのバンドを30年振りに見る機会だったので、残念で残念で...。さて質問ですが、今回のツアーのビデオかDVDは発売される予定ですか? せめて画面でも観られれば慰めになるんですが。そうそう、"Bananas" いろんな意味でとってもいいです。
今後もエンジョイして、いつもの貴方でいて下さい。
Heidi
ハロー、ハイディ
病気のせいで公演に来れなかったと聞いてとても残念だ。その後また元気になっているといいんだけど。
このツアーのDVDは今のところ計画されていない...が、11月14日のバーゼル公演は録画され、既にインターネットのどこかで見られるらしいし、新年にはドイツ・オーストリア・スイスで放映の予定だとか。この録画を見て「このボーカル誰?」と思うかもしれないが、ひどい風邪をひいていた上に、前日歯医者で緊急根管治療を受けたばかりで、まだ痛い状態だったという言い訳をしておこう... 木の実を手にしたリスみたいな格好で、陸に降り立つガチョウみたいな声をした奴...それがあの晩の僕だ。
次回があるよ、ハイディ。
Cheers, ig
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