Dear Friends

DF 48: トースターの溝の謎を解明

2008年5月

親愛なる友よ、

テスコ [注1]のパン、「ファームハウス・ローフ」の1斤が9インチ(22.86cm、足と同じぐらいの大きさだ)あるのは、まあ許すとしよう。パン自体はいいのだが、両端の耳の部分に問題がある。我が家のトースターに入らないのだ。これまで特に考えることはなかったのだが、もしかしたらこの耳の部分が他より厚く切ってあるのには、何か邪悪な意図があるのではという気がしてきた。多くの人(特に子供)はパンの耳は食べずに捨てるが、何という無駄だろうか。ここ25年ほど、冷蔵庫は食べ物でギッシリ、ゴミ袋もいっぱいの生活をしてきた我々だが、そろそろこの暴食を削減する頃合いだと思わないかい?

しかし僕はこの耳の部分が好きで、特にトーストして、友達が僕の庭でとれるレモンとミカンから作ってくれる自家製マーマレードを塗ると特においしいものだ。

家族が呆れて見る横で、メジャーを手に、問題のパン両端の耳2切れのサイズを計ろうとしたものの、正確な計測は難しいことに気づく。そこで代わりにトースター(ローレット社のリージェントというプロ用4枚型トースター、これは悲しくも壊れてしまったパナソニックの鉛筆削りとは違い、もう何年も毎日の使用に耐えてくれている優れ物)上部の溝を計ることにする。この溝に入らないということは、パンの幅はこれより大きいということだ。

さてトースターの溝の幅は、それぞれ1.125インチ(2.857cm)だった。パン1斤につき、耳が2切れあるから、少なくとも2.25インチ(5.715cm)のパンが捨てられるということだ。テスコの「ファームハウス・ローフ」雑穀パン1斤の全体の長さが9インチ(22.86cm)だということは、なんと全体の4分の1、そう25%ものパンが、皮の部分は嫌いだから、もしくは普通のトースターに入らないからという理由で捨てられるのが必然だということだ。(ちなみに僕のトースターの溝は一般タイプより少し大きめだと付け加えておこう。)

テスコのような会社が、偶然こんなことが起こるのを許している訳がない。従って我々が実際に消費する量よりもっと多く買わせるために、本来なら食べられるパンを捨てるしかないような売り方をしているとしか考えられない。

それが何としても気に入らない。

もしこの両端の皮の部分が半分の厚さだったら、食パン2枚分のパンがうき、たとえ残りの薄い皮の部分が捨てられたしても、現在に比べて1.125インチ(2.857cm)分の無駄が減ることになる。

なんとかこの事実を言うべきところに言いたいのだが、どうすればいいだろうか。

一番いい提案を送ってくれた読者には賞品として、ご希望のディープ・パープル公演(モントルー以外)のチケットとバックステージパス2枚を差し上げたい。[大変申し訳ありませんが、懸賞は既に閉め切らせていただきました。]

さてさて、仕事に戻らなくちゃ。

Cheers,

訳者注:
[1] イギリス最大のスーパーのチェーン

Ian Gillan

Copyright © Ian Gillan 2008

懸賞当選者 Andy Jones の提案:

fabflour.co.uk という素晴らしく興味深いウェブサイトがありますが、それによるとイギリスでは毎日1200万斤ものパンが売られているとのこと。全国スーパー市場の30%を占めるテスコですが、パンの市場占有率はその10分の1だけだとしても、下記のような驚くべき数字に達します。

1200万斤 x 30% (市場占有率) x 10% = 36万斤
これが1年に300日売られるとして、年に1億800万斤
その内25%が捨てられるとして、無駄になるパンは2700万斤分
雑穀パンは特製パンの一種だと見なすと、この種のパンの売り上げは全体の24%を占めるので、その数は648万斤となります。

おっしゃる通りにパン1斤の長さが9インチだとすると、テスコ本社の周りにパンの壁を築くのに十分足りる数です。最上階の重役室への日照を妨げるだけの高さの壁が建てられることでしょう。その上で1970年版のギネスブックに掲載されたのと同レベルまでアンプのボリュームをアップして、得意のお叫びをどうぞ。これで貴方の不満も担当者の耳に届くこと間違いなしです。

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