Dear Friends

DF 30 Caramba コンテスト結果発表

2003年5月

親愛なる友よ、

応募してくれたみんな、どうもありがとう。実に多くの反響が寄せられてきた。What is the time? という質問に対し、当方では「正解はこれ!」というアイディアは特になかったというのは多分みんなも想像していたことだろう。独創性があったり感動的だったり、ウィットに富んでいたりするような答え(ウィットとは簡潔さの中にこそ存在するものだということを忘れずに・編)という観点で選ぼうという方針だけは最初から明らかだった。

「午後5時17分」という答えが多く、「今」と答えた人も同じぐらいたくさんいた。どちらも質問を文字通りに解釈したものだが、その意味では正しい解答だ。

詩を送ってくれた人や、論文を送ってくれた人もいたし、淫らなお誘いもあった。賄賂で買収しようとした人や、学校の教科書の内容をそのまま書き写して送ってきた人もいた。

英語が母国語でない人も多数応募してくれてありがとう。送ってくれた解答に対してこちら側で誤解のないように、時間をかけてしっかり読ませて頂いた。

当選者を選ぶのは大きなチャレンジで、いい刺激になった。1等賞は2名、2等賞は3名選ばれたのは、どうしても甲乙付け難かったからだ。3等賞は答えの第三段落目が理由で選ばれた。

1〜3等賞該当以外にも秀作は多く、賞品なしの佳作コーナーで発表しようとファイルを集めていたのだが、100通を超えたところでこの案は諦めざるを得なかった。

みんな重ね重ねどうもありがとう。当選したみんなには、それぞれ選択の公演でお目にかかるのを楽しみにしているよ。

Cheers, ig

質問: "What is the time?"

1等賞:

VIPセット(世界中どこでも、ディープ・パープル公演1回有効のチケットとバックステージパス、各2枚)
そしてイアン・ギランの新しい本(未発売)のサイン入りゲラ刷り版

  • From: kawies@spray.se (Karin Wieslander)

    学識は無いが力はあるリーダーが、同じく学識も無いが力もそんなにないリーダーの国を侵略し、そこで生きている名も無い人達を苦しませる時勢だ。

    周りの世界は不安と怒りにかられながらも無力のまま傍観するのみ。金だけが威力を持つ。

    桜が咲き、クロウタドリのさえずる季節だ。コクマルガラスの夫婦が3組、うちの煙突に巣を作っている。自然の力が、不安な人々の心を癒し、元気づけてくれる。

    今こそ音楽で心を満たす時だ。

    Karin

  • From: John_Rice@dnv.org (John Rice)

    この質問に答えるにあたって考えられる問題点は、「time」という名詞の比較的単純な用法に由来するものではなく、なぜ質問者が「the」という定冠詞でその名詞を限定したがるのかという点に関しての困惑から来るものだろう。「what is time(時とは何か) ?」であれば比較的簡単な質問であり、アインシュタインかダグラス・アダムスに聞けばすぐ分かることだ。もちろんその答えは量子の流動率などと言った、現在のところ実証できない概念を踏まえたものにならざるを得ず、また複数のパラレル宇宙の存在、更に哲学や信仰、万能の神の存在といった論点に関しても説明を加える必要があるかもしれないが、それでも概念的には十分考えられるものだろう。

    ところが「What is the time?」という質問は、本当にやっかい! 尋ねる度に(もしくは尋ねられる度に)違う意味合いを持つ、まったくつかみどころのない困った疑問文だ。疑惑と不安に満ちた成句で、ある特定の事項を明確にし、全ての場合に通用する決定的な答えを下し、時を束縛してしまいたいという欲望とは裏腹に、単語の陰にはひねくれた潜流が隠されており、「時」とは、もしかしたらある時点で、線上であることを止め、荷物をまとめて、同時に複数の違う方向へと流れて行ってしまうのでは?という不安が垣間見られる。僕のお気に入りの時? いつも「来週」と答えるのだが、実際その時が来ると、自分の意見は間違っていたことに気付く。

    John Rice

2等賞:

 VIPセット(上記参照)

  • From: Richard.Poustie@bmrb.co.uk (Poustie, Richard)

    The Time とはS音発音障害者のためのイギリスの新聞です。

  • From: Colin.Hadden@tafensw.edu.au (Hadden, Colin)

    実に難かしい、意味深長な質問ですね。

    ここ(地球の裏側オーストラリア)では現在4月23日(水)午前10時32分です。

    カリフォルニアでは4月22日(火)午後5時32分。

    イアンの裏庭では、そろそろビールと弓の練習の時間でしょう。

    スティーヴのコックピットでは、ギターの練習の時間。

    ペイシーの馬小屋では、賭けの時間。

    ロジャーのバスルームでは、鼻の入れ墨を取り除こうかなという頃。

    ドンの居間では、ジョンと談話する時間。

    ジョンの心の中では、トニー・アシュトンに思いを馳せる時間。

    バグダッドではやっと普通の生活に戻ろうという頃。

    クイーンズランドでは1827年。

    Caramba では、そろそろベストウェブサイト賞を受賞してもいい頃。

  • From: ozzy_osmond@attbi.com (Steve Boyd)

    これは質問中の「it」の定義によると思います。時間とは人間がそれをどのように感知するかによって決まるものなので、時間そのものは独自で存在していないのではというのが僕の見解です。実際にこの目で見たことは一度もないし...。

3等賞:

 サイン入りイアン・ギランの自伝1冊

  • From: pryan@mac.com (Paul Ryan)

    時間とは何か?

    時間とはその性質ゆえに定義することが不可能な、相対的かつ抽象的な概念である。「The time」 という特定の時間の定義を試みた時点で既にその定義は虚偽のものと化す。「What is a time ?」 という質問の方が、限定不可能なものに定冠詞を付けて限定しようとしていないだけ、良いのではないかと思われる。

    時間を計る国際単位である秒は、セシウム133の振動数を基にしたものである。この単位が確立される以前に秒というもの自体は存在しなかったのであろうか? 全てが標準化されつつあるこの世界で、イギリスでは鉄道が時刻表通りに走るようにと[注]、国民全員が同じ標準時間で暮らしている。長い人生において、常に時間キッカリでいなくてはいけない理由があるのだろうか? 過去には考えられなかったような時間的余裕を誰もが持っている現在の社会だが、みんなA地点からB地点まで可能な限り再短の時間で到達することに悪戦苦闘し、ストレスを溜め、その間に人生がどんどん過ぎ去ってしまうのが(もしくは僕達みんなが走りながら人生を通り越してしまうというのが正しいかも)現状だ。

    時間に正確という例で一番いらつくのは、音楽に関してだ。Cubase、Pro Tools その他の音楽制作ソフトを使ったことはあるだろうか? 曲のテンポを250分の1秒単位で指定したい人間がいったいどこにいるっていうんだ?!?! カオスの要素こそが音楽を創る愉しみの味であり、ミス(およびちょっと外れた部分)は「フィーリング」と呼ばれていたはずだった。頼むから、またフィーリングをくれないか?!

    訳者注:イギリスの鉄道は時間通りに運行しないので有名である

  • この懸賞の規則はいつもと同じく、当選者はCaramba スタッフの独断により決定され、事前にお知らせした通り、選ばれた解答は他のみんなにも読んで楽しんでもらえるようにと、ここで公表している次第だ。

    Cheers,
    Ian Gillan

    Copyright (c)Ian Gillan 2003

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